INHERITANCE思いの継承

飛鳥時代に誕生し、以来1400年の間脈々と手仕事を受け継ぐ大工。
大工は、人間の生活に必要な「衣・食・住」の「住」を担う仕事。江戸時代には大工・左官・鳶が「華の三職」といわれる、人気の職業でした。
時を経て、時代が変わっても、人々の生活の場がある限り、私たちも大工というバトンのリレーを途切らせる訳にはいきません。
自分が蓄積した技術や知識とともに、先人たちの思いを次につなげる、それが我々の使命です。

変えるべきこと、
変わらないこと。

変えるべきこと、変わらないこと。

大工の重要な仕事の一つに「墨付け」があります。墨付けとは、木材を加工するために目印を入れること。
木材のクセを見抜き、経年変化を見越し、どこにどの材を使うかを決める作業でもあり、大工は自分の頭の中の立体図にあわせて、印を入れていきます。

こうした伝統的な技術を受け継ぎながらも、木又工務店では自分たちが検証し、優れていると感じた最新技術も積極的に導入。変えるべきこと、変わらないことを柔軟に選び、細部までていねいに仕上げていきます。

大工の技術と道具

墨付け(墨壺・墨さし)

墨付け(墨壺・墨さし)

墨付けとは、木材を柱や梁などに加工する前に、どの木材を家のどこに使うか墨糸・墨差しで印をつけていく技術です。
印をつけるには、木のクセや特性を踏まえた上で経年変化を考慮して判断する必要があるため、非常に難易度の高い技術です。
墨付けができるようになると、大工として一人前とみなされます。

  • きざみ(鋸 のこぎり)きざみ(鋸 のこぎり)

    きざみ
    (鋸 のこぎり

    墨付けされた木材を、鋸(のこぎり)で継ぎ手や仕口に加工する技術です。細かい作業のため、手作業で行います。

  • はつり(手斧 ちょうな)はつり(手斧 ちょうな)

    はつり
    (手斧 ちょうな

    鋸で製材された材木の表面を手斧(ちょうな)と呼ばれる斧で削り、さらに形を整えていく技術です。

  • きざみ(ノミ)きざみ(ノミ)

    きざみ
    (ノミ)

    鋸と同様に、墨付けされた木材をノミを使って手作業で細かく加工する技術です。

  • しあげ(槍鉋 やりがんな)しあげ(槍鉋 やりがんな)

    しあげ
    (槍鉋 やりがんな

    材木を削った後、さらに表面を美しく加工する技術です。槍鉋で削った面は味わい深い凹凸が生まれます。

  • しあげ(鉋 かんな)しあげ(鉋 かんな)

    しあげ
    (鉋 かんな

    槍鉋と同じく、材木を削り表面を加工する技術です。鉋を使うとより平滑な仕上がりになります。

思いの継承思いの継承

大工道具は、自分の分身。

大工道具は、自分の分身。

我々にとって大工道具は、手の延長であり、自分の仕事を写す鏡です。
道具を大事にしないヤツはいい仕事をしない、道具が汚いヤツは仕事も汚い。鉛筆一つにもこだわりがある職人がいい仕事をする。そんなふうに、大工の世界には道具にまつわる教訓めいた言葉がたくさんあります。

大工道具は、自分の分身。

木又では、見習いも自分で道具を買い、自分の道具を自分で手入れします。現場から帰ってからも夜遅くまで、作業場で鉋を削る大工衆の姿が見られるのは、木又工務店の日常です。

思いの継承思いの継承